Eassys

Photo HATRIXのエッセーでは、心象風景の心もようを発見したとき、雲のように広がっていった軌跡を探すこと。自分にとって、今までの心もようの履歴を再確認することにより、あらたな出発点を見つけ出せると考えています。


2011年 元日 FM-PORT "PORTA" 出演 オンエアー

FM-PORTの番組は午前中から夕方まで頻繁に聞いていたが、まさか私がインタビューされるとは考えたことはなかった。
『ポルタ番組ではサブタイトルを"思いをカタチに"とつけました。羽鳥さんも、思いをカタチにがんばっている方と思い、その生の声を、番組で紹介できたらと思いました』と、ナビゲーター遠藤洋次郎さんからメールが届いた。とてもびっくりした。
実は、2010年10月10日のコラボコンサートをFM-PORTで告知して欲しいとお願いした経緯で遠藤さんと知り合いになった。そして、本番では家族で来た方々が多く見うけられ、音楽と画像写真を一緒に楽しでもらった。おそらくFM PORTを聞いて出かけてくれたのだと思った。
どちらにしても遠藤さんにはとても感謝しているので、インタビューは苦手だが引き受けた。ナビゲーターとして、さらに私的な話し言葉でも好感度が抜群だった遠藤さん、そしてディレクター佐藤さん、ほんとうにありがとうございます。

以下、私が話そうと思った主旨を掲載するが、今回の番組では三分間しかなかったので、半分ぐらいしか話せなかったと思う。しかし『羽鳥さんの言葉で羽鳥さんの思いを聞き出せたのではないかと思っております』と遠藤さんはやさしくほほえんでくれた。

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Q1. どんな活動を行っていますか?

現在は新潟をメインに動画と静止画を撮影し、ムービー作品を作っています。photo-hatrix.comのウェブサイトに掲載するさいには、撮影で立ち寄ったところの印象や、自分が感じたことなど、コメントに記しています。撮影するときには、太陽や雲の陰影を感じたり、大地の波動を読みとるように、シャッターを切る瞬間が好きなので、あらたな「心象風景」を発見する楽しさを味わっています。心象風景とは「現実ではない、心の中で描く」ことらしいので、私にとって、まさに心の中で風景を描いているイメージだと考えています。
昨年10月10日、りゅーとぴあ小ホールでコラボレーション コンサートを開きました。動画をプロジェクターで映し、佐藤由紀子さんのピアノ演奏と同時に楽しんでいただけるように努力しました。
FM-PORTには、コラボ コンサートを告知していただき、まことにありがとうございます。

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Q2. なぜ、そのような活動を行おうと思ったのですか?

9年前に新潟の実家に戻って来たのですが、東京で暮らしていたときには、写真など考えたことがありませんでした。私にとって、都市そのものがドームにおおわれているような気がして、写真を撮るような気分にはなりませんでした。
久しぶりの新潟では、散歩したり、電車に乗ったり、自転車をこいだり・・・好きな風景をスナップしながら、日記のように撮りはじめることができたのです。自分にとって、新潟が心象風景をかもし出すことがわかり、時間があるときには、出かけようと思ったわけです。

実は、9年前(2002年2月19日)、三日間徹夜した夜でしたが、階段で転んでしまい頭を打ってしまいましたが、救急車で運ばれて緊急手術をしてもらったので助かりました。私にとって、言語をつかさどる左脳がダメージになったけれど、幸いそれ以上の後遺症がまったくなかったので、今に至っています。
とはいえ、脳挫傷になると、脳がクラッシュするような状態で、考えることや記憶など、回路が分断されたような感じだったと思います。つまり、頭を打ったときから、赤ちゃんのように誕生した感じかもしれず、逆に、悩んだり、ウツになったりすることはなかったので、子供のように天真爛漫だったのではないかな・・・。
東京の病院で入院したのは3ヶ月でしたが、その後、新潟の実家に戻り、失語症のリハビリテーションがある病院に通院、それ以外のときには、天気の日には散歩しながら、日記写真を記録しはじめました。つまり、心象風景を撮影できたのは、子供の目線により、空想できたと考えます。

仕事については、もともと広告と出版関係でプロデュースとコピーライターで活躍していましたが、しかし言語症では、コピーライティングを全面にやるのは無理だとさとり、あらたな気持ちでデザインやトレースをひとりで勉強しました。現在では、出版社の表紙と中面のレイアウトなどや、雑誌広告やパンフレット、Webデザインなどをやっています。

入院してからも支えてくれているパートナーには、ほんとうに感謝しております。

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Q3. 写真を撮ることの魅力、被写体となる新潟のは?

新潟は、読んで字のごとく「潟」がたくさんあります。私が好きな鳥屋野潟や佐潟、福島潟などは、さきほど言った心象風景を見つけることができ、さらにストーリーのようなものを感じます。
もともと潟=ラクーンは、砂によって海から分離された湖だと聞いていますが、正当な湖とは違い、さらに川や沼とも違う、何か、なつかしい匂いがあるのかもしれません。風景が濃縮されるような気分になり、淀んだラクーンにたまっている無数の記憶が、風と雲の具合により、水面に映しだされる気分がします。つまり、シャッターを切るとき、デジャヴを感じる、なつかしい瞬間があるようです。
それから昨年の8月1日、ビュー福島潟主催の佐渡原生林ツアーでは、写真家・天野尚さんと一緒にトレッキングし、大杉がそびえる原生林の幻想的な風景を満喫しました。もちろん撮影しながら心象風景も堪能しましたので、天野さんには、ほんとうに感謝しております。

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Q4. 今後の活動の目標、ビジョンを教えてください。

新潟をメインにムービー作品を作るのは、前と同じようにたんたんとやるつもりなんですが、それ以外に、あたらしい発見を試みたいと考えています。

まず1つ目。
昨年のコラボ コンサートの感触を、2年後には、もっともっと共感していただけるようなプログラムを目指したいと思っています。さらにクラッシックピアノだけではなく、環境音楽のギタリストや、前衛音楽家の友達など、あらたなコラボユニットを作ってチャレンジする予定です。そして、新潟のすばらしさを世界のみなさんにアピールできる作品を作ろうと思っています。
2つ目。
一昨年、5月から9月まで、一週間に1回、合計21回、水田の定点観測の写真を試ました。今年は赤塚の煙草畑を撮影しようと思っていますので、青年団の方に相談しようと考えています。
また、赤塚の佐潟のほとりにある 体験型ハーブ園『ハーブランド シーズン』では、1年つうじてハーブの「花」を撮影できるそうなので、こちらも定点観測をはじめてみようと思っています。
3つ目。
一昨年の夏、長岡市 与板のまつりに撮影しに行ったとき、河政 刃物の鍛冶屋さんと懇意になりなりました。そのときの雑談で「刃物を若い人に伝承したいので本を作りたい」と言われました。私もすぐさま「伝承マニュアルを動画で撮って編集したい」と答え、一緒に作る方向で、双方どうしたら良いかを話しはじめています。

これからは、すばらしい人々を取材し、撮影・編集することにより、私にとって「職人紀行」のように、あらたな作品を作りたいと考えています。

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Q5. 夢をカタチにするためには、どんなことが必要でしょうか?

私にとって、夢は「あたらしい発見」、必要なことは「試み」です。東京で暮らしていたときには気づかなかったことが、いっぱいあるんだと知りました。

つまり「発見」できるはずのものが、暮らしのなかに隠れていたと気づきました。そして「試み」を何度も何度も繰り返すことにより、さらに「発見」した原石を宝石に変えることができるのではと考えています。

みなさん聞いていただき、ほんとうにありがとうございます。

追伸; 今回、FM-PORT "PORTA" で話しようと考えたこと、私にとって貴重な財産だったと思います。今後、「発見」「試み」はもちろん、今までの軌跡を再確認する "自分探し" のエッセイを書きはじめようと思っています。

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